オゾン脱臭機取扱技師

オゾンって危険なのですか?

オゾン濃度とその基準について

オゾンは優れた特性を持った物質ですが、高濃度のオゾンは人体に有害であり、

オゾンを利用するには、効果安全性を両立させた濃度コントロールが必要になります。

国内では、人体への影響(咳や涙が出る等)が出る数値は「0.1ppm以上」として、、

日本産業衛生協議会が勧告する作業環境基準濃度に定められています。

オゾン利用の先進国であるフランスでは、オゾンに関する基準はありません。

これは、オゾンには特有の臭いがあるため、人間は危険を察知して回避することができること、

オゾンの影響は個人差が大きく、我慢ができない濃度がその人の基準である、

という考えによるものです。

現実に日本を含めて、オゾンによる重大事故は一件も発生していません。

スタッフは、安全にオゾン発生機器を利用するため社員教育を繰り返し受講し、お客様の安心につながる作業を行っています。

オゾン脱臭機取り扱い技師について

オゾンは、正しくコントロールができれば、安全で、非常に効果的に働きます。
特殊清掃タスカットでは、このオゾンについて正しく理解し、また安全に使用でき、更にその効果を高める事ができる様、スタッフに「オゾン脱臭機取り扱い技師」という社内資格の取得を義務付けています。

その資格から、安全対策に係る部分の一部をご紹介いたします。

オゾン脱臭機取り扱い技師 安全対策について

作業環境許容濃度を守るための対策

◆オゾン含有気体放出時の手段

オゾン含有気体を作業環境に放出する場合は希釈放出もしくは活性炭、オゾン除去触媒、

オゾン吸着剤等によるオゾン除去を行って放出し、作業環境オゾン濃度が0.1ppmを越えないようにする。

◆オゾン濃度の測定

ガス検知管、オゾンモニター等を用いて作業環境オゾン濃度を測定し、0.1ppm以下を確認する。

■計算式

   オゾン濃度(ppm)=オゾン発生量(mg/h)÷容積(m³)÷2.14

 

■ オゾン濃度換算表

爆燃及び爆発対策

(1)必要のない限り、20.5%以上の高濃度オゾンを使用しない。

(2)オゾン濃度が酸素中20.5~48%(1気圧の場合)においては爆燃の可能性があるため、オゾン含有ガスの流路に着火源を置かない。またオゾンの貯留量を必要最小限度とするように配慮する。

(3)オゾン濃度が酸素中48%(1気圧)以上は爆発の可能性があるため、取扱量を最小限度に抑え、且つ爆発しても人的被害のないように防御処置を講じる。高圧での爆発条件等は明らかでなく、利用者が個々に安全範囲を見極めつつ使用するようお勧めします。

◆火災対策

(1)オゾン含有酸素は、必要のない限りオゾンと反応性の高い物質に接触させない。

(2)オゾン含有酸素の放出は希釈放出もしくは無機物の触媒、吸着剤によりオゾンを除去して放出する。

(3)必要によりオゾン含有酸素をオゾンと反応性の高い物質に接触させる場合は、不燃性の容器内において行うなど、火災への配慮をする。