ゴミ屋敷の片付けはどこから?ゴミ箱の用意から始めよう

これまで、様々なゴミ屋敷・ごみ部屋の片付けのご依頼をいただいてきましたが、時折「こんなにゴミが溜まるとは思わなかった・・・」と後悔される方がいらっしゃいます。

毎日を過ごすお家ですから、快適に過ごしたいのはみんな当たり前のことです。それでも、様々な理由が重なりゴミが次第に増え、ゴミ屋敷化していくのです。

我々は、なるべくご自身で片づけをし、人手が足りないときや時間がないときに業者に依頼いただくのが最適と考えています。

今回は、ゴミ屋敷化しそうになっている方、既にそうである方にも参考になる、自分で行うゴミ屋敷の片付けのコツとして、ゴミ箱の話をご紹介したいと思います。

ゴミ屋敷を掃除するには、まずゴミ箱の用意から

これまで行ってきたゴミ屋敷の片付けですが、お住まいの間取りやゴミの溜まっている状況などは、千差万別です。ただ、ひとつ傾向があると感じるのが、「ゴミ箱が無い、または小さい・少ない」お部屋が多い、ということです。

ゴミ箱の有無やサイズというのは、ゴミ屋敷化に関係していると思います。ここからは、「お部屋にゴミ箱がないケース」「ゴミ箱の数が少ないケース」「ゴミ箱はあっても、小さいケース」それぞれに分けて、ゴミが溜まってしまう理由をご紹介します。

そもそもお部屋にゴミ箱がないケース

例えばワンルームのお部屋を考えてみましょう。

寝室やリビング・ダイニングスペースが同じ部屋になるため、お部屋にはお気に入りの家具や家電を優先的に置きたくなりますが、そうすると飲食したゴミの置き場がない、なんてことが起こりえます。

その場合、ひとまずキッチン台の上に置いたりして、やり過ごすこともできなくはありませんが、毎日ゴミは出ますので、定期的にごみ出しをしないと、2~3日分ぐらいのごみで一杯になってしまうことがあります。

特に夏場は1日置いておいただけでも食品は腐ってしまうことがあるので、コンビニ弁当など袋でしっかり縛ったつもりでも嫌~な臭いが沸いてくるなんてことも。

ゴミ箱はあっても、数が少ないケース

また、例えゴミ箱があったとしても、1つしかないのでは、あまり意味がありません。

家庭ごみは通常、曜日ごとに回収する品目が決められているので、あらかじめ分別しておく必要があります。

ゴミ箱が1つしかない場合、ごみ出しの度に、紙ごみとプラスチック、びん・缶・・・という様にゴミ箱を漁って分別しなければいけなくなってしまいます。朝の忙しい時間に、そんなことはしたくありませんし、何より生ごみが入っていたら、そもそもゴミ箱を開けたくもないですよね。

これを避けるためにも、最低でも生ゴミとそれ以外は分けられる様に、できれば分別ルールに従って、必要な数分を用意しておくことをお勧めいたします。

この場合、生活スタイルに合わせてよく出るゴミの分は少し大きめのゴミ箱を用意すれば、次のごみの回収日までにごみが溢れてしまう可能性を減らすことができます。

ゴミ箱はあるけど、サイズが小さいケース

次に、ゴミ箱のサイズ・容量です。デザイン性を考えると、お部屋の大きさに合わせて小ぶりなものを選ぶこともあると思いますが、1週間程度のごみを貯められる大きさのものを選ぶことが重要です。ちょっと大きいごみ箱になってしまうかもしれませんが、毎回、ゴミ出しを欠かさず行うのは面倒だ、と感じる場合には、ごみが溢れることが無く、安心できます。

また、ゴミ箱の形状も気にする必要があります。特に、生ゴミを捨てるためのゴミ箱は蓋付きを選びましょう。できれば、小さなビニール袋でしっかり縛った上で捨てる様にすれば、臭いの漏れを最大限防ぐことができます。

※ごみの分別ルールははお住まいの自治体によって異なります。

ゴミと生活スペースを分けることが、ゴミ屋敷化を防ぐ上でも重要

ゴミ箱を用意することは、生活スペースとごみを物理的に分けることに繋がります。ゴミ屋敷化してしまう原因に、ごみのある状態に慣れてしまう、事があります。こうした意識から脱却するためにも、意外に重要な事です。

インターネットでも、手軽に購入できる様になっていますので、今回の内容を参考に、ゴミ屋敷の掃除は、まずごみ箱の用意から始めて見るのはいかがでしょうか。